ドキュメント72時間

NHKドキュメント72時間

 

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この番組を見ると、人生は小説よりも奇なり という言葉を想起させる。

皆さん色んな事情を抱えて生きている。奇なりと言っても特段驚きの事情ではない。それでも、色々なことがあるものだ、と感慨深く思うわけだ。

 

・オリンピックのマラソンコースですれ違ったご婦人に声をかける。優雅に午後の散歩を楽しんでいるようにも見えたが、30年連れ添った旦那さんが5年前に亡くなって、横浜から都内にワンルームを借りて一人暮らしをしているという。お子さんは居ないが二人がとても仲良くて何をするのも二人一緒だったそうだ。ワンルームは旦那さんが働いていた会社の前とのこと。ご本に曰く、もう人生は終わりを迎え(といっても、まだ60代のようだ)何も残せなかったというような悲哀もあったが明るく前を向いているように感じられた。

 

秋葉原のヘッドフォン専門店で、小学校の女の子とお父さんの親子。ゲームのプロを目指すために良いヘッドフォンが欲しいとのこと。プロゲーマーになることを否定はしないお父さんとゲームの事では私が上、と言い切る子供。こんな関係も当然あるのはわかるが、リアルに二人のやり取りを見ると改めて色々あるなと思ってしまう。

 

・千葉のドローン練習場で練習するお父さん。奥さんと娘さん(中学生ぐらい)と初めて一緒に来たそうだ。お父さんは料理人で料理だけではなくドローンの技術も身に着けて将来はドローンの仕事も請け負えるようにしているとのこと。色々ある。

 

僕の人生も、幸運にも劇的なことはなかった。(もちろん、宝くじが当たるという事もない)

しかし、ドキュメント72時間の様に 一瞬ではあるがその時をカットしひも解いてみるとドラマがあるものなんだと思う。それは誰も知らないドラマであるし、自分すら気づいていないドラマなのだと思う。