知命

人生の節目の年となりました。

不惑の齢(40歳)は迷いばかりでしたが、知命の齢(50歳)になった現在は妙に迷いが吹っ切れてきた感じがします。

 

まだ子育て真っ最中ではありますが、長男の将来の目標(救急救命or外科医)は固まり、次男もおそらく長男の影響を受けるでしょう。

二人とも目標に向かって(それなりに)頑張る姿勢は見えますし、私も30年以上前は学生だったことを踏まえても、二人は目標に対して十分射程距離内にいるので、あとは少し踏ん張って頑張れば目標は実現するでしょう。ただ、医師はなるだけでも途方もなく大変ですが、なってからが大変なので二人に(まずは長男に)敬意を感じたりします。

 

ということで、子育ての多くは見守りフェーズに入ってきたため、その後の自分の人生について考えるようになったことが、10年遅れの不惑に近づいてきた理由かもしれません。

 

大手企業の管理職で羨ましがられるコメントを頂いたこともあり、私自身も一種の達成感を感じないわけではないですが、知命の齢になり終盤戦を強く意識すると過ぎ去った栄光に過ぎないつくづく感じています。

近頃はFacebookで諸先輩の近況も拝見しますが、当時バリバリの部長さんたちも60を超えて関連会社の経営陣になってはいるものの、私的にはあまり魅力を感じないのが本音です。私が20代、30代のときは、その人たちが社内で大きな権限を持ちバリバリ働かれていることに憧れを抱いたものでしたが、今はそうではないという事です。

やはり人生にはステージがあるのですね。寂しいのですが、もう下り坂であることは否定しようがない。人生の最高潮時期、すなわち、何かとスポットライトが当たるステージは終わるんだという事なんだと思います。(受験、入社、恋愛、結婚、出世、出産、育児・・)

 

というようなことを強く感じ、この年で迷いに迷って起業することにしました。

当面(5年以上)は、サラリーマンは続けるため、いったん妻が足がかりとして開業することで進めています。

真剣に起業を進めると、いままでやったことないようなことを次々とやったり、決断しなければなりません。

何より恐ろしいのは、毎月コンパクトカー1台分新車で購入するぐらいの支出をするという事実です。その恐怖を乗り越えて開業準備をするわけですが、開業は開業でかつて家を買うとき以外やったことがないような借金をしたり、一括で何百万円を何回も支払ったりという、お金面で個人では経験したことがない金額を動かす経験をして眠れなくなります。

あと、銀行は本当にお金を貸してくれないという事を実感しました。どれだけ堅実な事業計画を立てても、実績がないと却下されてしまいます。銀行に却下されると事業を否定されたようでとても落ち込みます。落ち込みますが、そんなもんだという事がやっと腑に落ちてきて、事業実績で見返そうという気になってきました。

 

さて、この数か月で色んな経験をし様々な感じたことを綴りたいのですが、いったんここで終了したいと思います。

今後サラリーマンから起業するまでの経験や感想を多めに綴っていこうと思います。

特に同じ年齢の方は共感いただく面もあると思いますし、一方でそんな恐ろしい?ことよくもやるなぁ、と感じる方もいると思います。冷やかしに読んでいただければと思いますし、若い方には私の試行錯誤が参考になれば幸いと思います。

 

どうぞ、よろしくお願いいたします。